Musashi-Koganei-City Cross




Vol.3

再開発プロジェクトストーリー

今回は、武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発事業に携わる再開発組合事務局のメンバーが勢揃いして
プロジェクトへの熱い思いを語りたいと思います。

Part 01

第2地区再開発組合
メンバーによる座談会

平成27年に武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発組合設立。
同年10月に参加組合員予定者として野村不動産が選定されました。
再開発プロジェクトへの熱い思い、小金井の魅力、そして今後の街づくりについて、
それぞれの立場でお話しをさせていただきたいと思います。

■ 武蔵小金井駅南口・この街の将来について
  • 清水事務局長

    武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発組合
    事務局長 清水博

  • interviewer
    第2地区の約1.8Haにおよぶ大規模な再開発事業が進展してます。この壮大なプロジェクトについて、またどんな街にしていきたいと思っていますか。

    清水事務局長
    小金井市には緑、川や水があってこれは街としてとても良いことです。そして、駅前に住んでも、そういう自然を感じられることができたら良いと考えました。また、街が持つ歴史もしっかりと遺していこう、ということが街づくりの大きな目標だと思っています。とりわけ、街づくりには、地元の方々の協力が不可欠ですので、ここまで事業が進められたのも、地元の方々のこれまでの努力の結晶だと思っています。

    また、今後は街が完成した後にどうなるかが大きなポイントです。南口第2地区だけではなく、すでに完成している第1地区、そして将来的な小金井市の拠点ともいえる武蔵小金井駅前エリア全体をどう捉えていくかということを前提に、この第2地区で何ができるか、何をやっていかなければならないか、いわゆる「エリアマネジメント」を考える必要があります。そして、商住一体の街ですから、いかに管理し運営していくか、「人・街・環境」について知恵を出し合って良い街にしようということを大事にしていきます。

私たちの仕事は、街づくりというと、本来的には、建物や道路といったハードの部分をつくることでした。中央線の高架化もそうです。以前は開かずの踏切といわれ、1時間のうちに合計50数分間も踏切が閉まっていた話もあります。小金井街道がずっと渋滞していて、本当に南北の流れが悪かったわけです。しかし高架化されるとクルマの流れもガラッと変わりました。それと同じで、第2地区が完成するこれからは、「街をどう育てていくか」これが、街を計画する者の本当の仕事だと思っています。

つまり、「街という器」があったとしたら、そこに暮らす「人」が大切ということです。その人たちが、次の世代に「街の魅力」を引き継いでいかないとダメなのです。歴史や思い出、そして家族のつながりが引き継がれていく街へ。100年先もみんなが住んでいる、暮らしやすさを感じている。そういう街に育てていくためにいま何ができるか。先程述べたように、そこがこれからの大きな課題です。

「街を育てる」ためには、3つの要素がありまして、ひとつは「若者が集まる街」、次が「外から人が集まってくる」こと。これは商業施設や公園などの魅力が必要ですね。3つ目は、「いい街をつくろう」と旗を振る人がいること。ここが大切で、この役目は私たちを含めた街育てに関わるあらゆる世代の市民の方々がいないと、「街を育てる」ことは、なかなかむずかしいといえるでしょう。個人的には、これからの街の完成にむけて、「夢は大きく」という想いをもって、楽しみながらがんばろうと思っています。

■これまでの武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発について
  • 塩野顧問

    武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発組合
    顧問 塩野静男

  • interviewer
    これまでの再開発で、第1地区を含めてどんな思いで街づくりをされてきたのでしょうか。

    塩野顧問
    私は足掛け27年、平成4年からこの開発に関わる仕事についてきました。かなり長い時間が経ち、もしかしたら実現しないかもしれないという時期もありましたが、地元の方々の努力の積み重ねにより、今があると思います。地元では昭和37年に駅前の交通広場等の都市計画が決定され、昭和40年に南口地区の現況測量が行われました。その頃から、地元の方々は再開発に関わり、半世紀を超えて取り組んで来られました。中央線の高架化も不透明な時期があり、紆余曲折がありましたが、平成21年に南口第1地区の街開きができ、高架化、駅前広場、フェスティバルコート、200戸の住宅、商業施設の完成は、本当に嬉しかったですね。

    ただ、この開発に関わったものとして、随分と時間がかかってしまって申し訳ない気持ちもあります。20年前、まだまだ先が見えなかった頃、地元のお年寄りの方に「再開発はどうなった?」とよく聞かれたものです。その後もしばらく、若い人たちが集まる街ともいえなかった「武蔵小金井」。
    ですが、駅前に200戸、716戸を合わせた1000世帯近くが暮らす新しい駅南口の街が完成するということは、地元にとっても大きな歓びで、このプロジェクトに関わることができたことも私自身の大きな歓びです。

■壮大な街づくりへ・創り手の思い
  • 田中技術顧問

    武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発事業組合
    技術顧問 田中敏郎

  • interviewer
    創り手としてこのプロジェクトとの関わり方についてお聞かせください。

    田中技術顧問
    私は、建築の技術屋として、このプロジェクトに携わって、現場の進行状況を見ています。一方で、再開発組合の顧問として、現場と再開発組合とのパイプ役としてこのプロジェクトに参加しています。そこで日々感じることは、プロジェクトのチームワークがとても良いことです。コミュニケーションが活発で、現場全体が明るい雰囲気があるので、組合としても、非常に良い職場だと思っております。
    残り1年半ぐらいの工期がありますが、きっとうまくいくプロジェクトではないかと思っています。

    また、とても大きな再開発プロジェクトですから、計画段階が非常に重要です。その計画には十分に時間をかけることができたと聞いています。例えば技術的にハードルの高い地下工事ですが、完璧かつ順調に進行したと思います。

  • あとは、足元の動線や資材スペースを確保する施工手順も重要でした。まず、2棟の高層階から先に仕上げていき、最後に商業施設を含む低層階を完成させる施工計画となっており現在もその通りに進展しております。この計画には非常に熟知している現場所長や所員がおりまして、こういう経験が活かされていることも、順調にいっているのではと思っています。
    なんといってもやはりコミュニケーションが重要です。設計事務所、現場、野村不動産、そして私たち再開発組合、とてもよく連携がとれているのではないかと思っています。

■小金井市という街の魅力
  • 稲邊事務局次長

    武蔵小金井駅南口第2地区市街地再開発組合
    事務局次長 稲邉満穂

  • interviewer
    小金井市民として、第2地区の再開発について、どのような感想をお持ちでしょうか。

    稲邊事務局次長
    私は、武蔵小金井の南口の方に住んでおり、住み始めてもうすぐ21年です。この再開発事業の事務局の仕事を担当させてもらってもうすぐ7年になります。
    小金井に住んで良いなと感じることは、やっぱり水と緑、それと公園です。都内でも有名な小金井公園、そして武蔵野公園、野川公園、湧き水の池が美しい滄浪泉園。本当に自然が豊かで、水と緑に恵まれた環境が魅力なのです。小金井の文字に「井」がつくほど、古来より水が豊かであったといえるでしょう。

    今回の再開発の建物にも、国分寺崖線の湧水であるハケのイメージをデザインに取り入れ、水と緑と高低差を表現して、憩いのスペースを創出しています。まさに豊かな自然の再現をこの新しい街に見ることができるはずです。
    また小金井の「人の魅力」ということもお伝えしたいですね。これほど豊かな自然環境の元で暮らしていますと、私も少しのんびりした人間になってきたな、と個人的には思っております。

  • 名所江戸百景 玉川堤の花

    名所江戸百景 玉川堤の花
    (提供/所蔵:都立中央図書館特別文庫室)
    ※画像の無断複製や二次使用は禁じられています。

  • さらに魅力と思うことは、とても歴史的、文化的なものがかなり多くあるところです。
    江戸時代に歌川広重が玉川上水の桜を描いた浮世絵があり、下村湖人の「次郎物語」の舞台ともなった「浴恩館」という館も市の文化センターに保存されております。また、大岡昇平の「武蔵野夫人」という小説にも、「はけ」について説明されています。江戸東京たてもの園などの文化施設や大学も身近にあり、文化あふれる街だといえますね。このように、緑と水や公園と、文化にも恵まれた小金井は、のびのびと子どもたちが育ってくれる環境であると思います。
    ぜひとも多くの皆さんに、足を運んでいただき、武蔵小金井の良さを体感していただきたいと思っています。

■住宅棟の魅力について
  • 辰川美幸

    野村不動産株式会社 開発企画本部
    プロジェクト推進部 辰川美幸

  • interviewer
    「プラウドタワー武蔵小金井クロス」の魅力はどういったところでしょうか。

    辰川美幸
    住宅棟販売の事前案内会が2019年1月12日から始まり、住宅共用部の内容、商業直結、駅に近いというところに多くの反響をいただいております。一度ご来場された方は、再来場される方も多く、本計画や小金井市の魅力それぞれに嬉しいコメントが寄せられています。例えば、多くのご家族から「子育てしやすそう」や、ご年配の方々から「第二の住処としたい」といったお声が届くとともに、幅広い世代の方にお越しいただいています。
    本プロジェトのマンションギャラリーでは、模型などで建物の素晴らしさ、モデルルームで住空間のこだわり、シアターで小金井の魅力を存分に表現していますので、ぜひともお立ち寄りいただければと思います。

    私から建物についてお話をしますと、まず「プラウドタワー武蔵小金井クロス」で大きな魅力となっているのが住宅共用部です。
    全部で15の共用施設がありまして、その一つ一つに個性をもたせ、ご家族でも、お一人で過ごされる方でも、シーンに合わせて様々な使い方をしていただける空間をめざしました。

また居住者の方に「小金井を知っていただきたい」という思いで魅力づけも行っています。例えば、「ライブラリー&カフェラウンジ」では小金井市の魅力を紹介する本を設置する予定です。駐輪場にガレージ機能をもたせた「635(ムサコ)ベース」では、愛車の自転車で街を巡っていただきたく、そのきっかけとして、小金井市のマップを壁一面に設けています。

さらに、居住者以外の皆様にも開放された場をいくつか設けています。「アトリエコモレビ」(マルチラウンジ)は、「プラウドタワー武蔵小金井クロス」の居住者様が、住宅管理組合に申請して承認を得ることで、地域の方々もご利用いただくことが可能です。ここが、居住者さんと地域の方々が実際に触れ合って様々な活動を企画したり、子供同士が遊んだりできる場になったら嬉しいですね。

こうした共用部のひとつひとつを表現するために、各階を表現した模型もマンションギャラリーにご用意しました。建物の動線や商業とどうつながるか、広場とどうつながるなど、模型でとてもわかりやすく表現していますので、ぜひ、こちらもご覧いただければと思います。

  • 林樹菜

    野村不動産株式会社 開発企画本部
    プロジェクト推進部 林樹菜

  • interviewer
    「プラウドタワー武蔵小金井クロス」でどんなライフスタイルが描けるでしょうか。

    林樹菜
    先ほど塩野顧問や稲邉次長のお話にもあったと思いますが、昔は本当にシニアの方が多い街でしたが、私たちが本プロジェクトを担当させていただいた頃には多くのお子様や赤ちゃん、お母さん、学生の方が増えたと感じており、これからは、多世代の人たちがここで暮らし、住み継がれる街づくりが今後の目標です。

    今回の再開発プロジェクトは、ショッピングセンター直結であり、駅近かつ敷地周辺に信号がありませんので、皆さまにとって“便利で安全”な生活を叶えることができます。
    また、4F屋上の「ムサコテラス」と、そこに面した住宅共用部の「キッズフォレスト(キッズルーム)」は“学び”をコンセプトにした学芸大学監修の設えとなっており、教育のプラットフォームになるように企画してまいりました。
    人が集まる駅前の賑わいにつつまれながら、子どもから大人まで、素敵なライフスタイルを思い思いに満喫していただければ嬉しいかぎりです。

  • あと、もう一点、外観模型には、ある「こだわり」があります。なんだと思いますか?
    それは、“スケールと迫力”です。高さ約2mの模型は、1/55スケールで作成し、駅から第1地区を抜け、第2地区にいたる街全体の一体感を広範囲で表現しています。一方、ツインタワーの足元の「ムサコヒロバ」や緑、商業エリアをアイレベルかつ間近で見て、その迫力を感じていただきたく思い、第1地区と第2地区の間に人が通ることのできる通路を設けました。ぜひとも、眼の前でこの物件の魅力を体感してみませんか。

Part 02

第1地区再開発エリア
の道のり

平成21年3月、今よりちょうど10年前に街開きが行われた第1地区。
武蔵小金井駅南口第1地区第一種市街地再開発事業の権利者で、
小金井市中央商店街協同組合の理事長を務められている斉藤浩氏にご登場いただき、
すでに小金井駅前に広がる第1地区再開発エリアのこれまでを語っていただきました。

  • 斉藤浩氏

    小金井市中央商店街協同組合
    理事長 斉藤浩

  • interviewer
    都市計画の決定が平成14年。平成18年着工を経て、
    街開きにいたるまでの経緯などをお聞かせください。

    こんにちは。第1地区は、まさに駅前で、壮大な再開発の起源ともいえる地区です。この駅前広場の都市計画が決まったのは、昭和37年でした。ずいぶん昔からはじまった話でしたが半世紀近くかかり、街開きがちょうど10年前。JR中央本線連続立体交差事業や行政も係る課題も重なり、美しい話というよりは、大変なことばかりで、ようやく着地できたなあという感じでした。

    平成14年に本格的な再開発の都市計画が決定はしましたが、予算の面でも多くの課題が立ちはだかり、その後、市民の声によって再開発の是非を問う市長選挙もあったほどです。地権者、行政(東京都・小金井市)、JRの高架化事業、市民、都市基盤整備公団(現・UR都市機構)、商業など、多くの方々が関わる大規模な事業ですから、尽きない議論や調整があり、ほんとうに、ぎりぎりで作り上げてきたというのが正直な思いです。

  • 斉藤浩氏

  • interviewer
    現在、大きな変貌を遂げた、現在の駅前の街について、
    商業施設も含めてお話いただければと思います。

    この第1地区が完成する前は、地権者の住宅や駐車場、アパートが密集し、市の公会堂、JRの官舎などがありました。駅前はというと、バス停もなく、タクシーが何台かしか止められない。防災の面でも、やはり、今の駅前の方がよかったと思います。人が集えるスペースや新しい商業施設も広がっていますから。

    宮地楽器ホール(市民交流センター)も駅前で利便性がよく、音響施設も優れているので、音楽発表会やカラオケ大会など市民がグループ利用することが多く賑わっていますね。予約もなかなかとれないと評判な施設です。また、とくにフェスティバルコートという広場は、歩行者のみの空間ですから、使い方によって面白いことをもっとできたらいいなと思っています。現在進展している第2地区側にも、このフェスティバルコートと対になる広場が2020年に完成します。その年の秋には、地元商工会が主催する「黄金井名物市」(例年6月頃開催)、JA東京むさしが主催する「農業祭」(例年11月頃開催)、小金井まちおこし協会が主催する「小金井お月見のつどい」(例年秋開催)など、農業・商業・観光が集まった大きな市民イベントをおこしたいと、今動き出しています。まだこれからですが、間の道路も利用して一体的な広場を舞台に。とても魅力的だなと思っています。皆さまも、楽しみにしてくださると嬉しいですね。